生活ノート

まだアイドルが好き

「あの頃。」を観る

観ました。公開初日に観てました。山﨑夢羽ちゃんの映画初出演記念日なので当然、祝日(有休取得)です。今更ですが感想を残しておきます。

若干のネタバレを含むのでNGな方は引き返してもらえればと思います。

  • 原作

原作のコミックエッセイを読んだときに、ばらばらなエピソードをどうやって長編映画にするんだろうと思ったけど原作通りだった。原作の空気感をそのままに一つの物語として形を持っていて、やっぱり映画って良いな。

冒頭のシーン、劔の手の動きが特徴的。思わず「うわあ…(イラっ)」と声が出そうなリアル感。掠れた声で歌う「サルビアの花」で物語に引き込まれる。ブラウン管越しに松浦亜弥に出会った瞬間、溢れる涙につられて泣きそうに。推しって、人生のどん詰まりに突如現れる気がしてる。あと、仲間とヘラヘラしてる松坂桃李めちゃくちゃ良い。とにかく可愛い。

  • 恋愛研究会。

西野(若葉竜也)が真顔で「ザ☆ピ〜ス!」踊るところがこの映画で2番目に好き。全体的に若葉さんが演じる西野が可愛くて悶えた。恋愛研究会。は、興味がない人にとっては何が楽しいのか分からないことを延々と議論したり、たまにそれが異常な熱量を持って周りをドン引かせたりする。自分も心当たりがないこともない、というか有る。たとえ多くの人に理解されなくても、そういう趣味や好きなことで繋がった輪の中にいるときの自分のことは好きだと思える。周りの目は気にならなくなる。そして、そんな人たちを見ることもわたしは好きなんだと思った。楽しそうにしてる人を見たら楽しい。忘れずにいたい。

  • 山﨑夢羽

いよいよこのシーンがくる…ってところで、なんで?ってくらい緊張して心臓バクバクした。尻の汗すごかった。ごめん、TOHOシネマズ日比谷。夢羽ちゃんの声だ…って思ったけど、次の瞬間、顔見たらあややでバグ。外見的な要素(もともとの顔立ち、ヘアメイク、衣装)だけじゃ、あそこまで似ていると感じさせられないはず。表情や立ち振る舞い、話し方、よく通る声と天性のキラキラオーラ。先天的な要素と積み重ねた努力、すべてのパーツがぴったりはまってた。推しメン補正?それでもいいです。夢羽ちゃん最高!自慢の推し!

劇中で何度か流れる。それぞれの「恋ING」に意味がある。タイトル通り、圧倒的に"今"を歌う曲だからラストシーンは余計に胸を打たれる。普段はエンドロールで涙を落ち着かせるのに、サビで感情が爆発してまた泣けた。隣のおっさんも泣いてた。同じ映画の同じところで泣けるのってなんか良い。

  • ぱいぱいでか美

1回目観終わった後、そういえばどこにいたんだろう?と思い返してみたけど分からなかった。2回目、3回目と見て、毎回映画館を出てひと息ついたあたりで思い出して、そういえばまた分からなかったな〜の繰り返し。さすがに3回見て気付かないのは自分ぐらいな気もする。4回目で気付きました。ぱいぱいでか美を感じなかった。逆にすごい。CDジャーナルの最新号を読んだら、柚木麻子さんから大竹しのぶになれると褒められてた。わかる。

 

都内は上映劇場がだいぶ減ってしまったけど、タイミングが合えばまたどこかで見たいと思ってます。夢羽ちゃんが映画館のあんな大きな画面で見られるなんて、やっぱり嬉しくて何回でも見たくなっちゃうよね。

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おしまい